栃木県にあるツインリンクもてぎで2019 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ第16戦 MOTUL 日本グランプリの決勝が開催されました。決勝日は前日の悪天候からうってかわってドライコンディションになり、ツインリンクもてぎには多くのファンが訪れ、大観衆がレーススタートを今や遅しと待っています。
前日に行われた予選により、No.93 Repsol Honda Teamのマルク・マルケス選手がポールポジションからのスタート。No.21のPetronas Yamaha SRTのフランコ・モルビデリ選手が2番手。3位には今シーズン新進気鋭の大物ルーキー No.20 Petronas Yamaha SRTのファビオ・クアルタラロ選手が並び、スタート前から激しい戦いを予感させます
シグナルが消え、第1コーナーに最初に飛び込んだのはNo.93 Repsol Honda Teamのマルク・マルケス選手。後続もコースアウトなど大きな混乱なく続いていきます。
レースタート1周目 早くも期待のルーキー No.20 Petronas Yamaha SRTのファビオ・クアルタラロ選手選手が2018年 チャンピオンに牙をむきます。2番手に浮上し、すかさずS字でNo.93 Repsol Honda Teamのマルク・マルケス選手をオーバーテイクし1位に躍り出ます。
しかし最終のヘアピンコーナーでNo.93 Repsol Honda Teamのマルク・マルケス選手がファビオ・クアルタラロ選手選手をオーバーテイク。マルケス選手はマシンの挙動を乱しながらも持ちこたえます。そしてNo.21のPetronas Yamaha SRTのフランコ・モルビデリ選手が3位に浮上します。No.93 Repsol Honda Teamのマルク・マルケス選手は徐々に後続との差を広げ、ファステストラップを叩き出しながら独走態勢に入ろうとします。
注目の日本人ライダーNo.30 LCR Honda IDEMITSUの中上貴晶選手は右肩の怪我の影響もあり、出場も危ぶまれる中、母国グランプリという事もありマッサージと痛み止めでレースに出走。中段グループに埋もれながらも着実に走行を続けます。
レースの最後の最後までクアルタラロ選手を追い上げ、素晴らしい見せ場を作り観客を沸かせたNo.4 Ducati Teamのアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手が3位に入賞します。
右肩の痛みをおしての出場となったNo.30 LCR Honda IDEMITSUの中上貴晶選手は満身創痍を走りを見せましたが16位でフィニッシュ。この後、右肩の手術のため終盤3戦を欠場し来季に向け万全の準備を行います。
優勝し表彰台でおどけるマルケス選手。2位に入賞した大物ルーキーのクアルタラロ選手、ランキングの通りの素晴らしい走りで3位に入賞したドヴィツィオーゾ選手。まだまだシーズンは続きます。残り3戦どんなドラマが待ち構えているのか今後が非常に楽しみになるMotoGP日本グランプリとなりました。
(Written by Yoshiyuki Andy)